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こだわるなら知っておきたい、防音に関するアレコレ

注文住宅は様々なこだわりを叶えることができます。

比較的多く見られるこだわりの1つが「防音」です。

外の騒音を聞きたくない、または自分たちの騒音を聞かれたくない、外から邪魔されず趣味に没頭したいなどの理由で、防音性にこだわりを持つ人は一定数存在します。

本記事では、注文住宅で防音にこだわるときに注意すべきことを紹介していきます。

はたして何に気をつければいいのでしょうか?

住宅の防音という観点で久留米市と鳥栖市を考える

久留米市は有名企業ブリヂストンの創業地です。ゴムを加工する工場が多数存在するため、工場に資材を運ぶまたは工場から製品を運ぶ大型車両が市内を多く走ります。

こういった車両が通行する道路に隣接した土地に注文住宅を作る場合には、車両の走行音を軽減できるように住宅の防音性をアップさせた方がよいでしょう。

鳥栖市は北九州の陸上交通の要所である関係上、鉄道や乗用車が市内を数多く通行します。こういった走行音から自分の住宅を守るためには、やはり一定の防音性が必要です。

また、鳥栖市は佐賀県においてはトップの人口密度を誇ります。人口が多い地域に住宅を立てる場合、ご近所に迷惑をかけない、または迷惑を受けないレベルの防音加工が大切です。

エリアは限定されますが、鳥栖市はサッカーチームサガン鳥栖のホームでもあります。試合上の近隣では週末夜間の騒音が予想されうるので、気になる人は防音に気を遣ってください。

防音にこだわる前に、まずは防音の目的や防音レベルをはっきりさせる

メガフォン

防音にこだわるときには、防音の目的をはっきりさせておきましょう。

外から聞こえる騒音を軽減したい、または自分たちの防音を外から聞かれたくないなどのときは、周辺環境にもよりますが、一般的な防音材を壁の内側に入れれば事足りることがあります。

しかし、特に大きな音を立てる予定がある場合は、一気に事情が変わってきます。

家の中の音を外に出さない、もしくは家の外の音を中に入れないという希望の他に、「家の中の音を他の部屋に響かせない」という希望も叶えなければならないからです。

例えば「気兼ねなく趣味の楽器を演奏できる防音のスタジオを作りたい」といった場合は、それ専用の部屋を用意しなければなりません。

家の外に音を漏れないようにしても、部屋から漏れる音で他の部屋の人に迷惑がかかるからです。

防音性を高めるために断熱性を上げる

断熱材の多くには、一定の防音効果があります。このため、高断熱住宅はそうでない住宅に比べて高い防音性も持ちあわせています。

断熱性と同時に防音性もゲットできるので、高断熱住宅という選択肢は一石二鳥と言えます。

また、家の熱の多くが窓から出入りするのと同じように、多くの騒音も窓から出入りします。

窓やドアに防音ガラスを使ったり、吸音材を設置したりすればある程度の効果があります。

防音性能の集大成「防音室」

防音にこだわって、防音室を作ろうと決めたとします。

防音室があれば、ご近所や同居人のことを気にしないで楽器を演奏したり大音量でテレビを楽しめたりします。

しかし、防音室を作る時に問題となるのが工事のコストです。

防音の目的によりますが、仮に楽器を演奏するための防音室を用意するとします。広さは6畳程度です。

たったこれだけで注文住宅全体のコストが100万円以上も上がります。防音室の施工に慣れていない業者の場合は、工期が伸びてさらに費用がかかる可能性もあるでしょう。

防音というと壁にばかり意識が行きがちですが、天井や床下にも防音加工が必要です。

防音用の素材と作業代だけでも結構な負担になります。

また、本気で防音したい場合には、二重にした壁の内側を真空にして振動を伝わらないようにする方法があります。

ドアも二重にするのが望ましいでしょう。こういった施工にはかなりのお金がかかります。

防音は「どこまで徹底するか」と同時に「どこで諦めるか」とのせめぎあいなのです。

防音室でも完全な防音は無理?

叫ぶ子供

一般的な住宅レベルでは、完全な防音は不可能に近くなっています。これは、通気性を確保するために通気ダクトを通したり、エアコンを設置することが関係しています。

そもそも完全は防音とは何かということが問題です。

他の人の迷惑にならないレベルの防音なら可能ですが、「聴覚の鋭いペットの犬などが防音室内の音に反応して遠吠えするのを防ぎたい」という言ったレベルの施工を要求した場合、依頼された業者も困ってしまいます。

現実的に迷惑にならない程度の防音性があれば、日常生活を送るうえでは問題ありません。

こだわりすぎて度を越さないように注意してください。

防音ブースなら低予算で防音できる

意外と知られていませんが、個人用の防音ブースが市販されています。

大きさは様々で、掃除用具入れに使われるロッカー少し大きくした程度のものから、大きめのクローゼットクラスのものまで様々です。

しゃがんで中に入る机のようなサイズのものもあります。

組み立て式のものはどこにでも設置できますし、防音性が充分でない場合はブースの内外に防音パネルを貼り付ければ防音性を高めることが可能です。

防音性を高めたことによる弊害は?

防音にこだわるのはいいことばかりではありません。意外な落とし穴もあります。

部屋が狭くなる

防音にこだわると、ある程度厚みのある壁が必要となります。壁の中に防音素材を入れる必要があるからです。結果的に人間が使える部分の面積が狭くなってしまいます。

また、部屋の内側に防音素材を設置すると、さらに部屋が狭くなってしまいます。

6畳の広さの部屋が5畳以下になってしまうこともあるので、広さを求めて注文住宅を購入する人は注意してください。

家庭内の音に気づかない(気づいてもらえない)

これは防音の目的を果たした良い結果のように思えますが、実際には様々な危険性を含んでいます。

特に赤ちゃんのいる家庭では要注意です。赤ちゃんの泣き声が外部に漏れないように防音性を高くすると、他の部屋から赤ちゃんの泣き声が聞こえなくなります。

これは、赤ちゃんに異変があっても気づけないということです。

また、他の部屋で物が倒れて誰かが下敷きになったとしても、部屋の防音性が高すぎる場合は物音に気づくことができません。

結果的に大きな事故に繋がる可能性もあります。

逆に、自分が防音性の高い部屋にいるときに事故に遭ったときには、防音性が災いして外部に助けを呼びにくくなります。

防音へのこだわりは理想と現実のせめぎあい

防音にこだわること自体は悪いことではありませんが、こだわりすぎるとお金がかかりますし、家の使い勝手が悪くなる可能性もあります。

隣室の音が聞こえないことが原因で、重大な事故が発生するおそれまであるのです。

予算が有限である以上、「どこまで防音性を高めるか」「どの部屋の防音性を高めるか」を考えなければなりません。

これは、「何を諦めるか」を自分で決めることと同じことです。

防音に回すお金を他に使うことで、より良い住宅にできるかもしれません。

防音性自体はあとで防音パネルを設置すれば向上させることができます。

「自分のニーズ」をしっかり見極めて、自分にとって不自由ない防音性とは何かを考えてください。

まとめ

注文住宅の建築時に防音室や地下室を用意しようとすると、多くのコストがかかりますし、防音の目的によって施工内容を変える必要もでてきます。

これがネックで防音室を諦める人も多いようです。

高断熱住宅であれば一定の防音性を兼ね備えていますし、防音ブースを使えば既存の住宅の防音性を高めることも可能です。

予算や防音の目的に合わせて防音方法をチョイスすると良いでしょう。