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注文住宅、まずは何からすれば良いのか?

今まで賃貸住宅で暮らしていて、お金が貯まってきたら、そろそろ自分の家を建てたいと思うでしょう。

注文住宅で自分好みの間取りにしたいと考える人も多いです。

ここでは、注文住宅を建てる際に、最初に何をするべきか解説していきます。

使える予算を計算する

予算

注文住宅を購入する際には、住宅ローンを組むのが一般的です。そこでどのくらいまで借りられるかあらかじめ検討しておかなければなりません。

毎月の返済額から、借入額を計算していくといいでしょう。現在の所得水準で毎月無理なく返済可能な金額を挙げます。

その金額の300倍が借入額のだいたいの目安です。

例えば、毎月10万円まで返済できるとしたら、3000万円ということになります。15万円までなら4500万円です。

将来的に、家庭の出費が増える可能性がある場合には、少なめに見積もっておくと無難でしょう。この金額に住宅資金として今まで貯めてきた金額を加算します。

住宅購入の際には諸費用も考慮しなければなりません。新築の一戸建てなら6~10パーセントくらいが相場です。

8パーセントと仮定すれば、借入額と住宅資金として貯めておいた金額を1.08で割った金額が住宅購入に使える予算ということになります。

借入額が3000万円で住宅資金を500万円貯めておいたと仮定すると約3240万円です。土地を持っていない場合には、土地の購入代金も含めての予算になります。

(3000万円+500万円) ÷ 1.08 ≒ 3240万円

この際に、貯蓄額すべてを住宅資金に回すのではなく、引越費用や新居での家具購入費用、生活予備費などを残しておく必要があります。

また、頭金と諸費用は最初の段階で用意しなければならない点にも注意が必要です。

土地を探す

土地を持っていない場合には、間取りなどを決める前に土地探しを始めましょう。土地が決まれば、建物の建設に使える予算の金額も確定します。

面積もはっきりと決まっていた方が間取りも考えやすいでしょう。日当たりの良し悪しなどで、希望する間取りが変わるかも知れません。土地を決める際には、周囲の住環境を十分に吟味する必要があります。

曜日や時間帯などによっても、環境が異なる場合があるため、平日と土日、昼と夜に何度か現地に足を運んで住環境をチェックしておきましょう。

ライフスタイルを考慮して優先順位を決める

住宅

注文住宅は間取りなどを自由に決められるのが一番のメリットです。今まで住んでいた住宅で不便を感じることがいくつもあるでしょう。

注文住宅の間取りを考える際には、今まで不便だと思っていた点を中心に考えるといいです。また、使用する建材の素材なども、自由に選べます。

素材にこだわった住宅にするのもいいでしょう。しかし、希望する間取りや素材などが予算内に収まるとは限りません。

予算をオーバーしてしまうこともあるでしょう。その場合には、ある程度妥協しなければなりませんが、優先順位を決めておきましょう。

予算内に収まるようになるまで、優先順位の低いことから、順番に削っていきます。優先順位の決め方は、ライフスタイルを考慮して行うといいです。

現在のライフスタイルだけでなく、10年後や20年後のライフスタイルもイメージしながら決めると、大きな失敗はしなくて済むでしょう。

高齢になっても住みやすいようにバリアフリーにする人も多いです。

依頼先を検討する

だいたいの間取りを考えたら、業者に施工を依頼します。

担当者と話し合いながら、間取りを決めて行きますが、ここで業者選びが大事です。

注文住宅を建てる際の依頼先は大きく分けて、ハウスメーカーと工務店、設計事務所の3つです。

それぞれ一長一短あるため、メリットとデメリットを把握した上で選ぶといいでしょう。同じような間取りでも依頼先によって、仕上がりがだいぶ異なります。

費用にも差が出て来るでしょう。なるべく安い費用で希望に合う住宅を建てるには、業者選びがかなり大事なのです。

ハウスメーカーは知名度の高い企業が多いため、安心感を持てるでしょう。保証などの充実度も高い傾向にあります。

ただ、ハウスメーカーは決まった規格の住宅を建てることを得意としているため、独自性の強い住宅にしたい場合にはあまり向かないかも知れません。

オーソドックスな間取りの住宅にしたい場合に向いています。工務店は規模が小さく、地域密着型の業者が多いです。

そのため、独自性の強い住宅にしたい場合によく合っているでしょう。地域の特性なども考慮した上で、相談に乗ってくれたりアドバイスをしてくれたりします。

ただ、保証に関しては法律上義務づけられている竣工後10年までの保証しか行っていないところが多いです。

設計事務所は、デザイン性に特化しています。デザイン性にとことんこだわりたい人に向いているでしょう。

また、実際に施工を行うのは別の業者になります。デザイン性を重視すれば、それなりに費用も膨らむため、予算にあまり余裕がない場合には、ハウスメーカーか工務店の方がいいかも知れません。

まとめ

注文住宅を建てるには、最初に使える予算を計算してから土地を探し、それから間取りを考えることになります。

予算の都合で、何もかも好きなようにとは行きませんが、何にこだわりたいのか、何なら妥協できるのか優先順位を決めておくことが大切です。