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ここでは、福岡県の筑後エリアうち、筑後市のくらしやすさについて見ていきましょう。
日本有数の暴れ川の筑紫次郎・筑後川が流れる、肥沃な筑後平野に横たわる筑後市。
市南部の矢部川沿いには、高濃度炭酸泉の効能ゆたかな船小屋温泉郷が湯煙をあげています。
筑後市は1954年に羽犬塚町、水田村、古川村と岡山村の一部が合併し、誕生しました。
市の代表駅である羽犬塚駅から博多駅まで快速で約45分という立地なので、筑後市から福岡市内へ通勤する人も少なくありません。
八女地方特産の八女茶をはじめ、茄子、梨、葡萄などの農産物の生産が盛んで、福岡エリアを中心に全国にも出荷。さながらの福岡の農園といったぐあいでしょうか。
しかし、基本は田園都市ながら、ロッテ九州工場やヤンマー建機機械工場をはじめ、福岡に本社を構える住宅会社・タマホームの創業地であるなど、第二次産業も活発。
また、新幹線の開通(筑後船小屋駅)や福岡ソフトバンクホークスの2軍誘致など、近年の筑後市のトピックは話題にこと欠きません。
農業、工業が盛んなうえ、福岡・熊本のちょうど中間地点で都市部への通勤・買い物にも便利というロケーションから、筑後市は毎年のように開発・発展が進む、将来性豊かなまちだといえるでしょう。
医療は市立病院がありますが、より高度な治療・加療が必要な場合は、すぐお隣の久留米市に高度医療機関が充実しているので心配ありません。
健康分野での取り組みとしては、「ちっご元気健康ポイント事業」があります。
これは、健康診断の受診、市主催の健康関連事業への参加などをするとポイントがたまり、10,000円の商品券などが当たるという制度。楽しみながら健康づくりができるという、筑後市独自の事業です。
そのほか、生後2か月から4か月の赤ちゃんがいる家庭を助産師が訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」、入院・外来とも無料の「乳幼児医療制度」をはじめ、住民健診や産科医療補償制度など、市民1人ひとりが健康ですこやかにくらせるための事業に取り組んでいるのが、筑後市の特色といえるかもしれません。
そんな筑後市の地価相場は、35,525円/m2で1坪あたり117,438円/坪。
これは福岡県内では18位の数字。小郡市(44,600円/m2)低く、柳川市(28,783円/m2)よりも高い水準です。
現在は、市内のなかでも羽犬塚と筑後船小屋エリアでは10,000円/m2前後の差があります。ですが、今後、新幹線開業後も続く筑後船小屋エリアの開発が進めばその差は縮まるほか、市内全域で地価水準が上昇することも考えられますので、筑後市の土地は「いまが買い」だともいえます。
【福岡県筑後市】
※情報は2016年6月現在のもの
地価という観点から見た場合、筑後市は主に3つのエリアにわけられます。
羽犬塚エリア、築後船小屋エリア、西牟田エリアです。
2017年の筑後市の地価を、エリア別にランキング形式でまとめてみました。
1位の羽犬塚と2位の筑後船小屋では1万円以上の差がありますが、2位と3位の間は4,700円程度の差に収まっています。羽犬塚エリアが突出して高いことがわかるでしょう。
他の自治体と地価を比べた場合、2017年の筑後市の地価は福岡県内の60市町村で20番目に高くなっています。
また、全国1733市町村の中で筑後市を見た場合、554位に地価の高い自治体となっています。
筑後市の地価の推移を見てみると、1997年から2016年までの間で前年より地価が上昇した年は2003年(前年比+2.08%)と2015年(前年比+0.09%)の2回だけです。その他の年では一貫して地価は下落を続けました。前年比-2%以上コンスタントに下がり続け、前年比-7%以上も下落した年が2回あります。
しかし2017年には前年比+1.54%の上昇を見せ、福岡県の60市町村で16番目に地価が上がった市町村となりました。
全国1733市町村と比べた場合でも、筑後市は211番目に地価が上がった市町村です。
筑後市の3エリアを地価上昇率順に並べ替えると以下のようになります。
筑後船小屋エリアの地価上昇率が突出して高いことがわかります。
2017年に限ってみれば、当サイトで述べたように筑後市の地価水準は上昇しました。
筑後市の地価が最も高かったのは1996年の7万1,775円/m2です。
逆に最も地価が安かったのは2016年の3万5,061円/m2です。
はたして2016年で底を打ったのか、それとも2017年の地価がたまたま上がったのか、今後の動向が注目されています。
注文住宅を建てるための「宅地」の平均価格を見てみましょう。
2017年の筑後市では、宅地の平均価格が3万3,411円/m2となっています。上昇率は前年比+1.49%です。
この傾向が続くのであれば、早めに宅地を購入した方がいいでしょう。
当然ですが、市の中心である羽犬塚駅に近いほど地価が高くなる傾向があります。
筑後船小屋駅には新幹線が停車しますが、羽犬塚駅の方が1日の利用者数は3倍程度多いです。新幹線が通っても市の中心は羽犬塚駅ということがわかります。
鉄道以外の交通に目を移すと、主要道路である国道沿いの地価の高さが目立ちます。
筑後市は筑後平野の中心にあるため、かなり平坦な地形です。市全体が海抜5m~40mの範囲に収まります。
筑後市自体は海に接していませんが、西に隣接している柳川市が有明海に面しています。柳川市は筑後市以上に平坦な地形で、最高でも海抜6m程度であり、しかも有明海に向かって傾斜しています。
このため、津波や高潮が発生した場合は柳川市を通して筑後市も被害に遭う可能性があります。
筑後市が発行しているハザードマップでも、市南西部の柳川市に近いエリアは高潮浸水警戒区域に指定されています。指定エリア自体はそれほど広くありませんが、該当エリアに住んでいる人は念のため避難路や避難場所を確認しておきましょう。
筑後市には一級河川矢部川が流れています。昭和28年に発生した集中豪雨による大水害ではこの矢部川も氾濫し、筑後市の約6割が浸水被害を受けてしまいました。浸水しなかったのは市の北東部のみです。
筑後市が発行しているハザードマップには、このときに浸水したエリアが色分けされて掲載されていますが、それを見れば被害範囲の広さがわかるはずです。
災害に強そうなエリアはどこ?
ハザードマップを見る限り、以下のエリアは比較的安全とされています・
ただし、これらの地域でも災害が発生する可能性はあるので、万が一のことを考えて準備をしておきましょう。
ハザードマップでは、以下のエリアが災害時の「退避勧告等発令対象地域」に指定されています。
当該エリアは大雨時に水害の危険性があるため、いざという場合のために避難場所を確認し、大雨のときには行政等の指示に従うよう準備をしておいてください。
2016年の熊本地震では筑後市で震度5強が記録されました。これによる死者はいませんでしたが、家屋の一部や家財または商店の商品が破損しました。その後も度々余震が発生している関係で、地盤に問題が出ている可能性があります。
九州北部には多くの活断層がありますが、幸いにも筑後市を通るものはありません。しかし遠方の活断層の活動や南海トラフの地震による影響は筑後市にも及ぶとされています。
注文住宅を作る場合には制震や免震のシステムを導入し、設置しる家具類はしっかりと固定しておくなどの対策を普段から講じておきましょう。