和風モダンな家

「やっぱり和風が落ち着く」「日本の風土・気候にあっている」ということから、和風モダンの家は注文住宅でも根強い人気を誇っています。

ここでは、ワンランク上の和風モダンの家に仕上げるためのポイントなどについて紹介してきましょう。

和風モダンな注文住宅をつくるポイント

日本的な特色をあらわあす和風。現代的、今風・当世風をあらわすモダン。

和風モダンですから、純和風というわけではなく、「現代的」という要素が入っていることが条件となります。

しかし、あくまで和風がベースですから、まずは和風住宅の特徴を盛り込むようにしましょう。

【和風住宅の特徴】

• 部屋は畳敷きの和室が中心。板敷でも可。
• 部屋と部屋とは襖、障子で仕切る。
• 1階の周囲、または一部に濡れ縁、雨戸、入側をめぐらす。
• 屋根は入母屋、または寄棟。
• 違い棚、床の間など、書院造の部屋があれば完璧。
• 構造は木造。

仕切りを取り外しできるため部屋の構成がある程度が変えられる、木造で調湿性にすぐれている、などが和風住宅の特色です。

切妻破風や千鳥破風で屋根を飾ってみたり、格天井や真壁造りにして格式を高めてみたり、外構を海鼠塀にしてみたり、窓を火燈窓や突上げ戸にしてみたりと、あらゆるところで和風を演出することができます。

一方、モダン住宅といっても定義があるわけではありませんが、ここでは近年の住宅に取り入れられている機能・デザインについてその特徴をあげておきます。

【モダン住宅の特徴】

• 家族のプライバシーや動線に配慮した間取り。
• リビングを中心に動線が広がっている。
• 耐火性、耐久性にすぐれた構法・素材を使用。
• LDKでひとつの空間を形成している。
• 段差の解消や手すりの設置など、バリアフリー化。

つまり、この2つの特色をあわせるのが、和風モダンの家をつくるポイントなのです。

テイストは和風でまとめながらも、構造や機能性などはモダンを取り入れればOK。

新しいけど懐かしい、懐かしいけど新しい。それが和風モダンの住まいの特徴だといえるでしょう。