思い描いた住まいが実現する注文住宅の家づくり.navi
公開日: |更新日:
ここでは、注文住宅を建てる流れのなかでも、住宅ローンについて紹介していきましょう。
土地代・建築費用をまとめて支払える資産のある方は別ですが、多くの場合、注文住宅で家を建てるには銀行など金融機関からの住宅ローンを利用することとなります。
住宅ローンは家を抵当、住宅を担保にお金を借りる金融商品。
家がすでに建っている建売住宅の場合は、引き渡し後すぐに融資をうけることができますが、注文住宅の場合はどうでしょうか。
注文住宅では、請負契約時10%、着工時30%、上棟時30%、完成時にのこりの30%を建築会社に支払うのが基本です。
これでは「住宅が完成しなければローンの融資をうけられない!」と思われるでしょう。しかし、多くの金融機関では、注文住宅の場合は建物の建築確認がおりたときに本審査をうけられるので心配ありません。
しかし、なかには例外もあり、その場合は竣工までに必要なこれらの資金はつなぎ融資でまかなうことになります。
一般的には、建築会社や不動産会社の担当者が住宅ローンの手続きを代行してくれますし、良心的な業者であれば審査が通りやすいようさまざまなアドバイスもしてくれるでしょう。
万一、住宅ローンの審査が通らなかったときのことも考え、業者との契約時には「ローン特約」について確認しておいてください。
ローン特約とは、借りる予定だったローンの審査がパスできなかったなどで融資されなかったとき、建築契約を解除できるというもの。ふつうは契約に盛り込まれているものですが、不誠実な業者がいないとも限りません。
お金の契約内容は面倒でもしっかりと確認しておきましょう。
参考までに、住宅ローンが融資されるまでの流れについてもご紹介しておきます。
■事前審査
タイミングとしては、建築会社を決定し、見積もりがでた段階で金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。職業や勤務先、勤続年数、年収、債務状況などから、いくらまで融資できるか、金利はいくらか、などを金融機関が審査します。
■本審査
建物の建築確認がおりると、金融機関は本審査を開始。より精度の高い審査をします。事前審査を通ったからといって、確実に本審査をパスできるわけではありません。ですが、事前審査で問題がなければ、多くの場合は通過するでしょう。
■ローン契約
本審査を無事に通過すれば、ローン契約を結びます。
■融資実行
契約締結後、晴れて融資が実行されます。滞納や支払い漏れのないよう、きちんと返済していきましょう。
住宅を建てるときには何かとお金が必要です。土地の購入代金や住宅の着工金、中間金、竣工金など、その金額は非常に大きくなり、現金で用意できる人はごく少数でしょう。そこで、住宅ローンを利用するのですが、ローンの開始は家が完成してから実行されるのが原則。マンションや建売の場合ならすでに建物がありますが、注文住宅では、ローンが使えないということなのです。そこで、必要となるのがつなぎ融資です。家が立つ前につなぎ融資で費用を払っておいて、住宅ローンが実行されたらそこから返済するというわけです。
つなぎ融資はローンですから、当然利息や手数料も発生することになります。一般的につなぎ融資の場合は、住宅ローンよりも利息が高くなる傾向にあります。これは、無担保ローンであることが理由となります。通常の住宅ローンでは家を担保としていますが、つなぎ融資では担保となる家がないので、利息の高い無担保ローンとなるのです。この利息や10万円前後となる手数料は、住宅ローンとは別にかかりますので、注意が必要です。
つなぎ融資の返済は、住宅ローンが実行されてからおこないます。一括して返済をするので、つなぎ融資期間中の返済は不要なことが多いです。借入期間が短いため、多くの金融機関で一括返済を採用しています。しかし、一部では利息のみ返済していく方式もありますので、事前に調べておきましょう。
つなぎ融資は手元に資金がない人にとっては便利なシステムですが、デメリットもあります。利息は住宅ローンよりも高いため、もし、住宅の建築工事が遅延した場合には、多くの利息が発生してしまいます。また、融資の期間を延長するために新たに手数料などが必要になることもあります。つなぎ融資の詳細は金融機関ごとに違いますので、窓口などで確認しましょう。
つなぎ融資は便利な反面、デメリットも多くあります。もし、つなぎ融資が不安な場合には、購入する土地の分だけを先に融資してもらう土地先行融資なども検討してみましょう。また、親から一時的に支援を受けるというのもひとつの方法だと思います。つなぎ融資のメリットとデメリットを正しく理解して、賢く利用するようにしてください。